《涼樹 side》




行ってしまった……



可愛い人。




やっぱり不良には

可愛い彼女だよなぁ……


………


…………


……………


「よし決めたっ!」
「なにをだっ?」




「はぅが!?」


ふいに後ろから声が聞こえたので後ろを振り返ってみると、




「よっ……陽!」



「おはよ。」


「おはよう。ってか、後ろからいきなり声かけたらビックリすんじゃねぇかよ。」


「いや。一人で盛り上がって楽しそうだったから。」




「なんじゃそりゃ。」


「で、なにを決めたって?」



「あぁ。それを聞きたかったのか。ふむふむ、実はだな、今の女子生徒を俺の彼女にしようかと……」




「無理だ」




「はっ?なんでだよ。」





「無理なもんは無理だ。」





「だからなんで無理なんだよっ!!」







「あいつが仲里藍だからだよ。なんだ顔知らなかったのか。」






…………



……………



はっ!?