◇ 「それで王子様に 絶対おとします宣言されちゃったわけだ」 美和がニヤニヤしながらぐっと身を乗り出してきた。 「違うよ!! ……ただ諦めないからって言われただけだもん。」 「やっぱり落とします宣言にしか聞こえないんだけど?」 朝から何度もこの会話を繰り返して初めは必死で否定していたわたしもだんだんそうなのかな?なんて考え始めてしまう。 『絶対振り向かせるから。 覚悟しといてね。』 思い出しただけで頬が熱くなる。