一緒に階段をあがるんだけど、昨日と同じ気まずい空気だ。 「ごめんね。」 「え?」 中村くんは力なく笑った。 「ほんとはさ、 告白するつもりなんてなかったんだ。 だんだん仲良くなって慎重にやろうって思ってた。 でも全然うまくいかなかったよ。 いざ栄井さんを目の前にすると上手く話しもできなくて、すごい 格好悪くてさ。 でも栄井さん優しくて、我慢できなくなっちゃた。ごめんね。」 中村くんがあんまり悲しそうな顔をするものだから胸がきゅっと締め付けられた。