身代わり姫

リュアネスは、そんなレオノーラを見て頭をがりがりと掻きました。


「そっか。変にこだわったのは、オレだけみたいだな」


どういう事? と言うようにレオノーラはリュアネスを見ました。


「いや、本当は分かってたんだ。レオノーラなら、喜んで譲るだろうって。でもオレが何だか嫌でさ。言えなかった」


リュアネスはレオノーラの目をじっと見つめて言いました。


「レオノーラ、王女は元に戻せるよ」


「本当!?」


ガタン、と椅子から立ち上がったレオノーラは嬉しそうにリュアネスに抱きつきました。


「何で早く言ってくれなかったの? どうすれば王女様は元に戻るの?」


「それはね、君が妖精からもらった美しさを、今度は君がグラディス王女に与えればいいのさ」


「グラディス王女に、与える?」


よく意味が分からずにいたレオノーラに、リュアネスは丁寧に説明しました。