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小鳥たちのさえずりでレオノーラが目を覚ますと、太陽がすでに空高く上っていました。


大変! 早く山を降りなくちゃ。

レオノーラは慌てて身を起こし、ぎゅうと握りしめたままだった右手の中を、そうっと開いて見ました。


レオノーラの手のひらの熱でほんのり温かくなっていましたが、妖精の涙は確かにそこにありました。
太陽の光を浴びても、月の光をまとっているかのように凛と光っています。


「夢じゃ、なかったんだ」


レオノーラは独り言のように呟きました。夢じゃない、私は本当に妖精さんの生まれるところを見たのよ。


レオノーラは嬉しくて、くすりと笑いました。それから、妖精の涙を麻の財布の中に大事にしまい込みました。


黒すぐりの実を少し食べ、湖の水で喉を潤した時、ふと違和感を感じました。


何か、おかしい?