身代わり姫

「でも、リュイが……っ」


妖精たちは空高く飛ぼうとしましたが、ナマタ王子の命令か、衛兵たちが空に向けていくつも矢を放ち始め、動きを止めました。


「これじゃあ逃げ出せないわっ」


雨のように降ってくる矢をよけながら妖精が叫びました。


「いいわ、私を置いて逃げて! 私、リュイを置いていけない!」


レオノーラは身をよじって、炎に消えたリュイを探そうとしました。


「返事をして、リュイ! リュイ!」


私のせいでリュイが!

レオノーラは泣き叫んでリュイを探しました。


揺らめく炎からはリュイの姿は見えません。

リュイ……。どこなの……?
レオノーラの瞳から溢れ出した涙は頬を伝い、顎からぽたりぽたりと落ち、炎に吸い込まれました。



「リュイーッ!」