盛大な婚礼の儀式が行われてから、1ヶ月が経ちました。

美しくて優しいグラディス王女は、たちまちビーワ国の人気者になりました。

下々のものにも気さくに声をかけ、微笑みかけてくれる王女様を嫌うものは、1人もおりません。

みんな口々に、よい方が来られたものだと言いました。


キシル国王もこれにはご満悦で、グラディス王女を実の娘のように可愛がりました。
グラディス王女はそれに驕ることなく、控えめにされていて、それもまた好ましいと、みんな益々グラディス王女をほめちぎるのでした。