「国王様よ、落ち着きなされ。王女、ちと失礼致しますよ」


パメラは国王をひとまず長椅子に座らせ、それからベッドに近づきました。近づくにつれ、匂いはますます酷くなります。

真っ青な顔のレオノーラは、両手で服の裾をぎゅうっと握りしめてパメラの後ろについていました。


パメラが天蓋のカーテンを掴んでめくろうとした瞬間、がらがらの嗄れた叫び声がしました。


「やめて! 開けないで!」