14才の地図

鵠沼のカラオケ・ボックス、レヴィューの駐車場についた。

見おぼえのある車が、何台も止まっている。

緒方くんのY30と、幹部連の車。

みんな、『紫天使』のステッカーが貼ってある。

あれ?

1台だけ、違うステッカーのバイク。

それを確かめる間もなく、真紀は、先にたってVIPルームに向かった。

あたしは、黙って従う。

これから何が起こるのか、考えると、すごく怖い。

あたしは、ドアの前でゴクンと唾を呑み込んだ。

「まだ間に合うよ。まい」

振り向きもせずに、真紀が言った。

これが最後のチャンスってわけ?

「だって、しょーがないよ…」

ぽそっと、つぶやいた。

「ったく!」

真紀は、乱暴に舌打ちして、ドアを押し開けた。

あたしは、ドキドキしながら、そのあとに続く。

視線が、いっせいにあたしたちに集まった。