14才の地図

決して取り乱すまい、と思っているけど、もう、内心は、ドキドキしていて、なにがなんだか判らなくなりそうだった。

スクーターに乗ってても、手足に震えがくるくらい、ビビってた。

ほんとに、怖かった。

でも…。

あたしは、どうしても、

「でも…」って、言ってしまう。

本能的な恐怖に、背いてしまう。

ばかみたいだなぁ…。

なんて、妙に醒めたもう1人の自分が、悠長に自分を観察しているのを感じた。

なにもかも忘れて、逃げればいーのに…。

そう、どこかで思ってる。

でも…。

ほら、また、「でも…」だ。

でも、あたしは…。

でも。でも。でもっ!

あぁっ!

わかんないよぉっ。

どーしたらいーのさぁっ!?