──もう、その、真紀ちゃんっての、やめなよ。
こないだ、そう言われて驚いた。
──あたしら対等なんだから、真紀って呼びなよ。
そして、あたしは、子供っぽいちゃんづけをやめたんだ。
確かに、真紀には、ちゃんづけなんて、あまり似合わない。
彼女も、くすぐったかったのかもしれないしね。
でも、『赤華』に入るなら、また、呼び方、変えなきゃならないな。
真紀サンとか、総長とか…。
そんなことを考えながら、セルを回した。
キュルル。
エンジンは、すぐかかる。
「よーし、行くよっ!」
真紀がうながす。
「うん」
ばばばばばばば…。
あたしたちは、元気に走り出した。
こないだ、そう言われて驚いた。
──あたしら対等なんだから、真紀って呼びなよ。
そして、あたしは、子供っぽいちゃんづけをやめたんだ。
確かに、真紀には、ちゃんづけなんて、あまり似合わない。
彼女も、くすぐったかったのかもしれないしね。
でも、『赤華』に入るなら、また、呼び方、変えなきゃならないな。
真紀サンとか、総長とか…。
そんなことを考えながら、セルを回した。
キュルル。
エンジンは、すぐかかる。
「よーし、行くよっ!」
真紀がうながす。
「うん」
ばばばばばばば…。
あたしたちは、元気に走り出した。

