「あふぅーっ」
あたしも、小さいあくびをひとつ。
ピンク色の、ノースリーブのパーカーに着替えた。
「なぁーしたの? 真紀ぃー」
カンカンカンカン。
鉄の階段を、降りていく。
この階段、下からスカートの中が見えそうだから、『見上げるロマンの階段』とか、ダセー名前がついてる。
「乗んなよっ」
おわぁ。また、スクーターの2人乗りぃ?
「待ってよぉ。あたし、あれ、乗ってく」
エリの黒いSEPIA。
フロントに、純白の天使が翼広げた図案のステッカーが貼ってある。
『紫天使』のステッカーだ。
「あー? 乗れんのぉ? あれ、パワーあるよぉ」
「うん。エリが、新しーの買うからぁ、あれ、あたしにくれるって」
「あいつ、プータローのくせに、羽振りいーじゃん」
「だぁって、4号やってるもん」
真紀は、吹きだした。
「4号? なぁにそれぇ…」
あたしも、笑った。
あたしも、小さいあくびをひとつ。
ピンク色の、ノースリーブのパーカーに着替えた。
「なぁーしたの? 真紀ぃー」
カンカンカンカン。
鉄の階段を、降りていく。
この階段、下からスカートの中が見えそうだから、『見上げるロマンの階段』とか、ダセー名前がついてる。
「乗んなよっ」
おわぁ。また、スクーターの2人乗りぃ?
「待ってよぉ。あたし、あれ、乗ってく」
エリの黒いSEPIA。
フロントに、純白の天使が翼広げた図案のステッカーが貼ってある。
『紫天使』のステッカーだ。
「あー? 乗れんのぉ? あれ、パワーあるよぉ」
「うん。エリが、新しーの買うからぁ、あれ、あたしにくれるって」
「あいつ、プータローのくせに、羽振りいーじゃん」
「だぁって、4号やってるもん」
真紀は、吹きだした。
「4号? なぁにそれぇ…」
あたしも、笑った。

