「どうしてケンカなんかするの? それに、あの大人数の中に、10人が攻めて来たって、返り打ちにできるじゃん」
あたしは、かろうじて、それだけ、言った。
「他のチームも参加してたし、だれか、パクられることになったら、俺の責任だからな」
「でも…」
「俺らのチームは、走りが第一だけど、売られたケンカは、買うさ」
「そうまでして、何を護ってるの? チームの名前? それとも仲間?」
胸の奥が、熱くなってきた。
なんでか判んないけど、熱いものがこみ上げてきて、制御できない。
こんな、ばかなこと、ないのに。
ケンカなんて…。
怖いのに…。
だけど。
だけど、そんな人、見ちゃうと…。
自分がのほほんとしてるみたいで、くやしーじゃん。
ばかみたいなのに。
ほんとは、ぜんぜん、かっこいくないのに。
涙が出るくらい、うらやましー。
命がけで、護るものがあるなんて…。
本気で、何かできるなんて…。
あたしは、かろうじて、それだけ、言った。
「他のチームも参加してたし、だれか、パクられることになったら、俺の責任だからな」
「でも…」
「俺らのチームは、走りが第一だけど、売られたケンカは、買うさ」
「そうまでして、何を護ってるの? チームの名前? それとも仲間?」
胸の奥が、熱くなってきた。
なんでか判んないけど、熱いものがこみ上げてきて、制御できない。
こんな、ばかなこと、ないのに。
ケンカなんて…。
怖いのに…。
だけど。
だけど、そんな人、見ちゃうと…。
自分がのほほんとしてるみたいで、くやしーじゃん。
ばかみたいなのに。
ほんとは、ぜんぜん、かっこいくないのに。
涙が出るくらい、うらやましー。
命がけで、護るものがあるなんて…。
本気で、何かできるなんて…。

