14才の地図

みんなが、朽木サンを、妙な目で見てる。

いいきみ、って顔をしてる人もいる。

みせもんじゃないんだよっ!

そう、叫びたくなった。

「ぐすんっ!」

泣いてる場合じゃない。

あたしって、なんて情けない…。

涙をぬぐって、立ち上がった。

朽木サンの後を追う。

皆の視線が、あたしにも絡みつく。

視線が、不良、暴走族、って言ってる。

「化膿止めです。ここに書いてあるとおりに、1日3回、服用して下さい」

「どーも」

病院を出た。

外に出て、タクシーをつかまえようとした。

でも、なかなか特攻服姿の傷だらけの少年の前には、止まってくれない。

朽木サンが、バス停まで歩くって言ったから、従った。

「なぁんで、おまえ、あんなトコ散歩してたのぉ?」

歩きながら、不意に、朽木サンが、訊いた。

「え? 昨日、真紀ちゃんたちと集会に出て、帰ってきたら、パパに殴られたから…」