14才の地図

バンソーコを貼った口元を、笑わせたまま、へたりこんだあたしに、手をさしのべてくれる。

う。

べそっ。

ポロポロと、玉のような涙がこぼれた。

「なぁんで、泣くのー? いてーの、俺だぜぇ…」

くりくりっ。

頭を撫でられた。

だって、死んじゃうかもって、思ってたのに、そんなヘーキな顔してるんだもん。

「朽木さーん」

薬局の人が、呼んだ。

「あー。悪ィ」

ポン。

朽木サンは、軽くあたしの頭を叩いて、窓口へ向かう。

ちょっと左の足をひきずった後ろ姿。

漆黒の特攻服。

金紗の刺繍。

湘南狂走連合・紫天使 七代目総長。

すごく、目だつ。