14才の地図

頭に、ホータイをぐるぐる巻いていた。

腕にも、ぐるぐる。

はだけた黒い特攻服の胸にも、白いホータイが見える。

ヘーキ、なんていうカンジじゃないけど、でも、痛々しいわりに、元気そうな顔、してる。

「心配かけたな」

そう言って、朽木サンは、すごく優しい眼であたしを見おろした。

あぁ。心臓が、ドキドキいう。

朽木サンの眼に見つめられると、あたし…。

ドキドキする…。

「入院、しなくていーの?」

「一応、レントゲン、バシバシ撮ったけどよ、帰(け)ーってもいーってゆわれたぜ」

「よ…かったぁー…」

一気に、力が抜けた。

へなへな、ぺたん。

廊下に、へたりこむ。

「なぁんだよ。おめー。そんなに心配してたのぉ?」

からから、と朽木サンは笑った。