14才の地図

受付の横に、電話が1台あった。

でも、使用中。

後ろに、3人、並んでいる。

あたしは、立ち上がって、その列に加わった。

ポケットをまさぐる。

ショート・パンツのポッケに、おさいふがあった。

10円玉が、3つ。

よし。

あ、でも、真紀ちゃんちの番号判んないや。

104で訊こうかな?

あれ? もしかして、104って、30円かかるんだっけ。

訊いたら、真紀ちゃんちにかけられないじゃん。

げー。あたしって、まぬけぇ…。

前に並んでるおじさんに、めぐんでもらおうと思って、あのーと言いかけたとき、

ガチャッ。

処置室のドアが開いて、朽木サンが出てきた。

ちゃんと自分の足で歩いて。

「朽木サン、ヘーキなのぉっ?」

おさいふ、握りしめたまま、駆け寄る。