14才の地図

朽木サンは、頭を打ってて、意識がなくなったからアブナイ、とかで、優先されてる。

アブナイって、死ぬかもしれないってコトじゃん…。

そんなの…。

そんなの、嫌だ…!

唇を、噛みしめた。

と、薄いピンク色の白衣を着た若い看護婦さんが、ゾーキンを持ってきた。

怪我してる人の足から伝って出来た血だまりを、キュッキュッって、ふく。

5センチくらいの円形に広がっていた血が、ゾーキンに吸い込まれた。

「すいません、まだですか?」

その人は、心細そうに、訊く。

「もうすぐですから」

答えて、看護婦さんは、優しくその人の肩に手を置いた。

「がまんしてくださいね」

本当に、救急病院は、てんてこまいだった。

次から次と、いろんな患者さんが現れて、目がまわりそう。

看護婦さんて、とてもフツーの神経じゃ、やってらんないな、と思った。

あっ。そーいえばっ!

病院の様子に圧倒されてしまって、真紀ちゃんへ連絡するのを忘れてた。

首を巡らす。