だんだん、赤トンが遠ざかって、いつのまにか、見えなくなった。
「怖かった? まいちゃん」
緒方くんが、ちらっとあたしの表情をうかがう。
あたしは、体中がなんだか熱くて、興奮しているのが自分でも判るくらいだった。
「どきどきしたけど、すっごく、きもちいーと思ったっ!」
「さぁっすがっ。真紀のマブ」
「バイク、気持ちよさそーだね」
「乗ってみたい?」
「うん。すごく」
「じゃあ、今度、教えてやるよ」
「ほんとぉ?」
「ああ。だけど、まいちゃん、いくつ?」
「えー? じゅーよん…」
「やっぱりぃ…」
緒方くんはくちごもった。
「無免は駄目かなぁ…?」
「ま、真紀も、無免でジョグやらCBXやら、転がしてるけどな」
「でもっ!」
「でも、16になるまで待ちきれない、か。判る判る」
緒方くんは、楽しそう。
「怖かった? まいちゃん」
緒方くんが、ちらっとあたしの表情をうかがう。
あたしは、体中がなんだか熱くて、興奮しているのが自分でも判るくらいだった。
「どきどきしたけど、すっごく、きもちいーと思ったっ!」
「さぁっすがっ。真紀のマブ」
「バイク、気持ちよさそーだね」
「乗ってみたい?」
「うん。すごく」
「じゃあ、今度、教えてやるよ」
「ほんとぉ?」
「ああ。だけど、まいちゃん、いくつ?」
「えー? じゅーよん…」
「やっぱりぃ…」
緒方くんはくちごもった。
「無免は駄目かなぁ…?」
「ま、真紀も、無免でジョグやらCBXやら、転がしてるけどな」
「でもっ!」
「でも、16になるまで待ちきれない、か。判る判る」
緒方くんは、楽しそう。

