14才の地図

正直いって、あたし、ビビってる。

だって、怖そうな人がいっぱいいるんだもん。

知らない顔ばっかり。

ふりょう。

ボーソーゾク。

怖いよぉ…。

「真紀ぃ、えらくかわいーコ、連れてんじゃん」

黒い特攻服を着た、背の高い男の人が、ふらりと前に現れた。

「あたしのマブだよ。まい、ってーの」

真紀ちゃんが、紹介する。

「へぇ。カタギ? めっずらしーなぁ」

「まい、こっち、総長補佐の緒方(おがた)」

「え? 総長補佐って、真紀ちゃんの?」

真紀ちゃんは、ぷっと吹きだした。

「違う、違う。緒方(ガタ)は『紫天使(してんし)』の…。朽木が総長やってるチームの補佐」

あ、ほんとだ。

緒方くんの背中には、湘南狂走連合・紫天使って、縫い取ってある。

「よ、よろしくっ」

あたしは、あわてて、緒方くんにおじぎをした。