あっと言う間に見えなくなる。
あっけにとられているあたしの前に、その、紫色のボロいセリカが止まった。
「真紀ちゃん!」
真紀ちゃんは、紫色のツナギみたいな服を着て、頭にオーガンジーの紫色のリボンを結んでいる。
大きく開いた胸には、しっかりとサラシが巻いてあった。
「ああ、この格好? ごめん、ビビんないで。今日、一応、走るからぁ…」
すごい。すっごぉいっ!
真紀ちゃん、ホントに暴走族だったんだぁ。
だけど、服とかぴしっとキメてて、メチャかっこいー…。
「それよか、あいつらに何かされなかった?」
「ううん。べつに」
「良かった。あいつら、浜神の下っ端だよ。ついてったら、輪姦されちゃうから、注意しな」
輪姦…?
ひゃあ。こ、怖い…。
横浜鬼神連盟かぁ。
名前は、聞いたコトあるけど…。
「う、うん」
あたしは、めいっぱいビビりながら、うなずいた。
「ま、いーや。早く乗んなよ」
ガチャ。真紀ちゃんが、ドアを開けた。
シートを倒して、あたしは後ろへ乗り込む。
あっけにとられているあたしの前に、その、紫色のボロいセリカが止まった。
「真紀ちゃん!」
真紀ちゃんは、紫色のツナギみたいな服を着て、頭にオーガンジーの紫色のリボンを結んでいる。
大きく開いた胸には、しっかりとサラシが巻いてあった。
「ああ、この格好? ごめん、ビビんないで。今日、一応、走るからぁ…」
すごい。すっごぉいっ!
真紀ちゃん、ホントに暴走族だったんだぁ。
だけど、服とかぴしっとキメてて、メチャかっこいー…。
「それよか、あいつらに何かされなかった?」
「ううん。べつに」
「良かった。あいつら、浜神の下っ端だよ。ついてったら、輪姦されちゃうから、注意しな」
輪姦…?
ひゃあ。こ、怖い…。
横浜鬼神連盟かぁ。
名前は、聞いたコトあるけど…。
「う、うん」
あたしは、めいっぱいビビりながら、うなずいた。
「ま、いーや。早く乗んなよ」
ガチャ。真紀ちゃんが、ドアを開けた。
シートを倒して、あたしは後ろへ乗り込む。

