びっくりして振り返ると、さっきのクラウンが、くるりん、とスピンターンし、逆行してこっちへ来る。
「よう」
今度は、運転してたコワモテの兄ちゃんが、窓から首を出した。
「シカトこいてねーで、つきあえよ」
あたしは、キッとそいつを睨みつけた。
「ひゅー」
男は口笛を吹く。
「いい眼してんじゃん。俺の女になれよ」
なに言ってんだよ、こいつ。
あたしは、ますますきつく睨む。
と。
パッパラリラリラ…!
変な音のクラクションが、辺りに鳴り響いた。
「こぉらぁ! あたしのマブに、手ぇだすんじゃねーよっ!」
真紀ちゃんだ。
紫色のセリカに、ハコ乗りしてる。
「げっ。朽木のスケじゃん」
「やばいっすよ」
ちらっと、そんな会話がクラウンの中から聞こえた。
「彼女、またなっ!」
てきとーにそう言い残して、クラウンは、ぴゅーっと走り去った。
「よう」
今度は、運転してたコワモテの兄ちゃんが、窓から首を出した。
「シカトこいてねーで、つきあえよ」
あたしは、キッとそいつを睨みつけた。
「ひゅー」
男は口笛を吹く。
「いい眼してんじゃん。俺の女になれよ」
なに言ってんだよ、こいつ。
あたしは、ますますきつく睨む。
と。
パッパラリラリラ…!
変な音のクラクションが、辺りに鳴り響いた。
「こぉらぁ! あたしのマブに、手ぇだすんじゃねーよっ!」
真紀ちゃんだ。
紫色のセリカに、ハコ乗りしてる。
「げっ。朽木のスケじゃん」
「やばいっすよ」
ちらっと、そんな会話がクラウンの中から聞こえた。
「彼女、またなっ!」
てきとーにそう言い残して、クラウンは、ぴゅーっと走り去った。

