ぱるぱるぱるんっ!
ひゃあー。走ったぁーっ。
無免っ! ノーヘルっ! 2人乗りっ!
すっごぉーいっ!
すごい。すごい。すごい。
ドキドキする。
心臓が、ドキドキする。
景色が、風に飛ぶ。
カンカン照りの太陽と、潮の香り。
海の風が、腕を、足を、頬をなぶる。
きもちいー。
なにもかも忘れてしまえるみたい。
風が、こんなに気持ちいいなんて…。
あたし、ぜんぜん知らなかった。
「…ち、いー…」
「なぁに? まーい」
あたしの声は、風に飛ばされて、真紀ちゃんに届かなかったらしい。
あたしは、声を張り上げた。
「きもちいーって、言ったのぉっ!」
今度は、聞こえたらしく、真紀ちゃんは、大声で笑った。
そして、あたしも、笑った。
ひゃあー。走ったぁーっ。
無免っ! ノーヘルっ! 2人乗りっ!
すっごぉーいっ!
すごい。すごい。すごい。
ドキドキする。
心臓が、ドキドキする。
景色が、風に飛ぶ。
カンカン照りの太陽と、潮の香り。
海の風が、腕を、足を、頬をなぶる。
きもちいー。
なにもかも忘れてしまえるみたい。
風が、こんなに気持ちいいなんて…。
あたし、ぜんぜん知らなかった。
「…ち、いー…」
「なぁに? まーい」
あたしの声は、風に飛ばされて、真紀ちゃんに届かなかったらしい。
あたしは、声を張り上げた。
「きもちいーって、言ったのぉっ!」
今度は、聞こえたらしく、真紀ちゃんは、大声で笑った。
そして、あたしも、笑った。

