「ざけんじゃねーよっ! なんにも知らねーくせに、ゴチャゴチャゆーなって言ってんだよっ!」

「暴走族だかなんだか知んねーけど、つまんねーコトで命捨てんのが、そんな、エライのかよっ!」

「誰も、そんなこと、言ってねーだろっ!」

「なんだよっ! だいたい、おまえが殺したんだろーがっ!」

教室の中が、シーンとした。

さすがに、吉野も、口がすべったってカンジで、ビクついてる。

みんな、あたしに湘狂連ってゆーバックがついてること、知ってるから、あんまりタテつくと、シメられるって、思ってるみたい。

ばかばかしーよな。

こんなやつら、シメて、どーすんだよ。

あたしは、吉野を睨んで、低い声で言った。

「じゃあ、命張ったヤツの悪口言ってるてめーのほーが、エライってのかよ?」

吉野は、ちょっと、後ずさった。

「そ、そんな、つもりじゃ…」

ばーか。オンナ相手にビビってんじゃねー。

「自分の言ったことに責任持てねーくせに、さえずるんじゃねーよ」

もう、吉野は、言い返せなかった。

あぁ。

うっとぉしい。

なんて、うっとーしい奴らなんだろー。