14才の地図

おばちゃんは、向かい側に座って、あたしが食べるのを見てる。

「うちにも、女の子が居たらねぇ…」

おばちゃんとこは、高2の次郎くんと、中1の友弥くんだっけ。

もぐもぐ。

「まいちゃん、いっそのこと、おばちゃんちの子になっちゃわないかい?」

うぐっ。

なっ、なに!?

「あぁ。ゴメン。ゴメン。冗談よ。気にせず、お食べ」

あぁ…。

うっとおしい。

こんなとき、真紀ちゃんなら、

「わかんねーことゴチャゴチャ言ってんじゃねーよっ!」

とか、言っちゃうんだろーなぁ。

そーゆーのって、いいなぁー。

自分で思ったことも口に出せない『いいこ』なんて、つまんない。

ストレスたまっちゃうよ。

食べ終わった。

「ごちそーさまでしたぁっ」

あー。涙がでるほど、イーコちゃん。

「それでねぇ、まいちゃん」

なんか、あらたまった口調で、おばちゃんが切りだした。