14才の地図

10時。 

鎌倉駅の鉄道高架下。

真紀が待ってた。

立合人は、香琳と佐波。弥勒寺もいる。

弥勒寺のセリカに向かって、佐波が単車で突っ込んで、アクセルターンして遊んでる。

真紀は、あたしを見ると、ふふん、って鼻で笑った。

「来ると思ってた」

あたしも、ちょっとだけ、笑った。

「あんまり気は進まないけどね」

そう。なんで、あたしたちが、命賭けでこんなレースしなきゃなんないの、って思うよ。

「でも、けじめは取らせてもらうさ」

けじめ、かぁ。

確かに、真紀の場合、気持ちの区切り、つかねーよなぁ。

じゃあ、ここでオシャベリしてたって、らちはあかない。

「コースは?」

真紀も、能書きをたれるつもりはないらしい。

浅くうなずくと、すぐに説明を始めた。

「このまま東へ走って、逗子から桜山に抜ける。下山口で134に合流」

「じゃ、ゴールは、城ヶ島だ」

「たどり着ければね」