こいつらは、傷だらけになった朽木の姿を知らない。
皆を護ろうとして、たった独りで、10人からの狂犬のような連中の呼出しに応じたことを、知らない。
そして、今夜も、また…。
そーゆー、ムチャなヤツだから…。
朽木ぃー…。
死んじゃ、ヤだよぉっ。
トゥルルルッ!
電話っ!
香奈美が電話に飛びついた。
「もしもし? え? 弥勒寺? うん。ほんとっ! で? わぁー。やったぁーっ!!」
香奈美が泣き出した。
泣きじゃくって喋れない香奈美の手から、受話器を受け取る。
「もしもし、あたし、まい」
『あー。まいっ!? 勝ったぜっ! 大勝利っ!! あいつら、もぉ、でけぇツラ…あっ!』
「もしもしっ! 弥勒寺!? どーしたのっ!?」
『あ…。まい? …オレ…』
その声を聞いた瞬間、あたしは、きゅうっと胸がしめつけられて、もう、立っていられないくらいだった。
皆を護ろうとして、たった独りで、10人からの狂犬のような連中の呼出しに応じたことを、知らない。
そして、今夜も、また…。
そーゆー、ムチャなヤツだから…。
朽木ぃー…。
死んじゃ、ヤだよぉっ。
トゥルルルッ!
電話っ!
香奈美が電話に飛びついた。
「もしもし? え? 弥勒寺? うん。ほんとっ! で? わぁー。やったぁーっ!!」
香奈美が泣き出した。
泣きじゃくって喋れない香奈美の手から、受話器を受け取る。
「もしもし、あたし、まい」
『あー。まいっ!? 勝ったぜっ! 大勝利っ!! あいつら、もぉ、でけぇツラ…あっ!』
「もしもしっ! 弥勒寺!? どーしたのっ!?」
『あ…。まい? …オレ…』
その声を聞いた瞬間、あたしは、きゅうっと胸がしめつけられて、もう、立っていられないくらいだった。

