14才の地図

どっきん。どっきん。どっきん。

カチカチコチ。カチカチコチ。

心臓の音と、時計の秒針の音。

午前、1時を回った。

香奈美んちには、志穂子と和枝も来ていた。

考えることは同じらしい。

みんな、いてもたってもいられないんだ。

「まいー。緒方サン、大丈夫かなぁー」

和枝が、情けない声をだした。

「てめーで命張ってるワケでもねーのに、ビビんじゃねーよ」

「まいったらぁ、どーしたのよぉ。怖いよぉ」

志穂子がベソをかく。

あぁ。ほんとは、いちばんビビってるのは、あたしかもしんない。

「ごめん。でも、多分、ガタは大丈夫だよ。いちばんヤベーのは、朽木」

「だけど、朽木サン、総長だから、当然だと思う。ホントなら、こんなふーに仕掛けなくたって、他にも方法…」

「ちゃらけんじゃねーよっ!」

志穂子の言をさえぎって、立ち上がった。

「知りもしねーくせに、ぐちゃぐちゃゆーんじゃねーよ」