14才の地図

「あたし、ちょっと走ってくる」

立ち上がった。

「邪魔しに行くなら、よしなよ」

「まっさかぁ。香奈美んち行ってる。あそこのほーが、情報、早いんじゃないかと思って」

「ばーか。電話だろぉ? どこでも同じじゃん」

「でも、なんとなくさぁ…。それに、真紀、『赤華』も出張るんでしょ?」

真紀たちも、逃走経路の確保や、張り番として、要所要所に配置される。

喧嘩は、『紫天使』と『帝釈天』だけだけど、サポートするのは、湘狂連。

もちろん、浜神にも情報が流れてるかもしれない。

不必要に、騒ぎが大きくならなきゃいいけど…。

「ま、ここでアンパン小僧とツラつきあわせてるのも、気が滅入る、か」

真紀は、のり子を横目で見て、ため息をついた。

「ひえーん。ひっく。ひっく」

「じゃ、あたし、行くね」

「好きにしなっ」

ごろん。

真紀は、畳にころがった。

「ひぃー。ひっく。ひっく」

のり子は、まだ泣いている。

「るせーんだよっ! ガキみてーにピーピー泣くんじゃねぇっ!」

真紀が、怒鳴った。