14才の地図

朽木が、バイクにまたがって、こっちを仰ぎ見る。

あいつ、今、すごくいいカオしてる。

思わず、叫んだ。

「朽木っ!」

Vサイン。

朽木は、ニッと笑った。

キザに、敬礼を投げる。

そして、浜の方へ向かって発進した。

「ひえーん。ひえーん」

のり子が泣いている。

「まい」

「え?」

「あんた、朽木のこと、マジなの?」

「どーゆー意味?」

「べつに」

「んー。あたし、自分の気持ち、まだ整理できてないんだ」

「ふーん」

なまあったかい風が、頬をなぶった。

暑い。

外、走りたい。