ふう。

あたしは、ひとつ、ため息をつく。

なんで、こんなことになっちゃったんだろう…?

今まで、モテたコトって、なかったのに。

信じられないって、思った。

「まーいー。モテるじゃん」

2階の窓から、のり子が、笑った。

「へぇんなのぉっ。なぁんでだろーねぇっ?」

「しらねーよぉっ!」

「あっははあっ」

あたしは、おかしくもないのに、声をあげて、笑った。