14才の地図

そのあと、みんなが、ばらばらと海岸に出てきた。

誰かが花火を持ってきたからって、みんなで、お祭り騒ぎ。

ロケット花火、海中に向けて発射して、魚雷! とか。

魚雷と魚雷をぶつけあって、江ノ島の大海戦! とか、はしゃいでる。

今日も熱帯夜なのに、みんな、元気いっぱいだ。

「行くよぉっ! 弥勒寺っ!!」

あたしは、ネズミ花火に火をつけた。

「ばかやろーぅ! 人をマトにすんなぁっ!」

かまうもんかぁ。

ひゅん。

しゅるしゅるしゅる。

「うっわぁぁーっ!」

ぱぁんっ!

「弥勒寺ぃ! そんなんでビビってたら、立派なボーサンになれねーぞぉっ!」

ボーズ頭の力任が、大声でひやかす。

「ボーズの力任サンに、そんなこと言われたくねーっスよぉっ」

あたりが、どっとウケた。

でも、あたしは容赦しない。

もひとつ、ネズミ花火。

ひゅん!

「うわわぁっ!」

ぱぁん!