14才の地図

「あたし、マジでさ、強くなってあの男を殺してやろうって思ったんだ。そのためなら、年少だって怖くなかった。だけど…。あたしが中1のとき、そいつ、居眠り運転で、母さんと一緒に、死んじまった…。殺す手間がはぶけたかー。…なんてね」

あたしは、もう、言葉が出ない。

言葉なんて、気休めにもならないと、思った。

涙が溢れて、止まらなかった。

「ばかだなぁ。なんで、まいが、泣くのぉ?」

「だって、だってぇっ…!」

そして真紀は強くなったの?

『赤華』の頭張って、何者にも屈しないって気合い入れて…。

その男に復讐するために…?

あたしは、真紀に、しがみついた。

ぎゅっと力をこめて抱きしめる。

あたしだけに、話してくれたんだなって思うと、胸がつまった。

真紀の心の傷、考えると、切なかった。

「まい…」

真紀も、あたしの背中に手をまわしてきた。

「泣くなよ…」

その腕に、きゅっと力が入る。

お互いのぬくもりが伝わって、本当に、心が通じあったように、思えた。

真紀の存在が、あったかかった。

こんなふうに、わかりあえる友達に出会うなんて、以前のあたしには、想像もつかないことだった。

あたしは、心の底から、真紀に出会えたことを感謝した。