14才の地図

「菜由、向こう行ってな」

真紀が、静かに命じる。

「はい」

ギクシャクとうなずいて、菜由は、向こうへ走って行った。

菜由にとって、真紀は総長サンだから、絶対なんだなぁって、思った。

「海岸、出よう」

真紀が、誘う。

まだ、走り出すには、ずいぶん時間があった。

それに、あの日以来、真紀には会っていないから、久しぶりに話もしたい。

あたしは、すぐにOKして、マックのところから、地下に降りた。

地下道を通って、海岸に出る。

砂浜から道路まで、コロセウムのような階段になっていて、サーファーのカップルなんかがそこに座っていちゃついていた。

あたしたちは、波打際まで歩いて行って、水がしみて砂が黒くなったあたりに、しゃがみ込んだ。

「見舞いにも行かなくて、ごめん」

いきなり、真紀が謝った。

「やだ。なんで真紀があやまんの?」

「ガタも、力任も、みんな、丸ボーズじゃん。あたしも、頭丸めよーかと、マジで思ったよ」