14才の地図

そぉだ。ガタなんかは、この夏で19になるけど、朽木サンは、まだ、やっと17。

四輪の免許も取れないんだっけ。

それ、知ったとき、びっくりした。

総長が年下なのに、引退しないで現役バリバリの人がけっこう多いのって、珍しいんじゃないかな。

それだけ、朽木サンが人望あるってことだけど。

「ほれ。早くしろって」

ガタが、あたしをせかす。

車を降りた。

「あー。いーなぁー、まいー…」

菜由の声が聞こえる。

「あのコって、なぁんか、トクベツっぽくない?」

「うんうん。でも、ちょっとかわいーじゃん」

「判るぅ。んで、妙に迫力あんだよね。真紀サンとハるかもぉ…」

4人が何か言ってる。

それを背中で聞きながら、あたしは、変な気持ちになった。

だって、今までのあたし、クラスでも目だたないし、家でもおとなしいし、要領だって、ひどく悪かったのに。

あぁ。今でも、要領は、悪いかぁ…。

左足をひきずりながら、1人で笑った。