14才の地図

菜由は、タメ。

もう、3年になってから、ほとんど学校、行ってないってゆってた。

今度、『赤華』に入れてもらえそう、って喜んでる。

「朽木サン、どーしてたんだろーねぇ?」

志穂子は、タバコに火をつける。

窓の外に煙を吐いた。

「あー。なんか、変な噂も流れてたしぃ…」

と、香奈美。

「『血狼』に殺られたって噂?」

和枝は、声をひそめる。

「和枝!」

あたしは、自分でも驚くくらいピシッとした声で、和枝をたしなめた。

「いーかげんなウワサ、すんじゃねーよ」

和枝は、あわてて口をつぐむ。

「う、うん。そーだった」

車は、海岸線に出た。

ファミレスの前に、既にけっこうな人数がたまってる。

「よー。まいっ!」

弥勒寺の車を見るなり、ガタが駆け寄って来た。

「ひゃぁー。緒方サン、スキンヘッドだぁっ。シブーいっ」

和枝がさわぐ。