14才の地図

夕方、腰越でバイク屋やってる香奈美の家に寄って、そこにたまっていた菜由と志穂子と和枝を拾った。

セリカに、6人乗り。

「まい、どーしたのぉっ? 派手な格好してぇっ」

香奈美が、ホータイだらけのあたしを見て、オーゲサに驚いた。

「あー。防波堤から、落ちちゃった…」

「ドジぃ…」

菜由が、笑う。

「それ、フクロにされたんじゃないの? あたし、緒方サンに言いつけてあげよっか?」

和枝が、心配そうに言った。

「ううん。へーき。見た目は壮絶だけど、大したこと、ないんだ」

「ほんとぉ? 緒方サン、やさしーから、きっと力になってくれるよぉ?」

和枝はガタのファン。のり子も、そうだったっけ。

あいつ、怖い顔してるわりに、人気があるんだよね。

和枝が「緒方サン、緒方サン」ってゆーのを聞いて、コトの真相を知ってる弥勒寺は、1人でウケていた。

「そういえばねぇ、まい。今日、朽木サン、来るんだってぇ」

菜由が、はしゃいで言った。

「あー。うん。知ってる」

「情報、早いなぁ。まいったら…」

菜由が、うらやましそうに、あたしを見る。