翌日、幹部連が、おっきな花束を抱えて、お見舞いにやってきた。

コワモテの緒方くんが抱えると、花束は、なんだか、とっても浮いていて、おかしかった。

「申し訳ありませんでしたっ!」

一同が、ばっ、て土下座して、花束を差し出す。

なんか、不思議な気分。

横で、朽木サンが、無表情のまま、その様子を見ていた。

「どんな処分でも受けます」

あたしは、とまどって、朽木サンのほうを見る。

「じゃあ、まず、頭でも丸めるか?」

朽木サンが、ニッっと笑った。

「押忍」

みんなが、合唱する。

え? マジ?

「それから…。どーする? まい」

「え、えー? だって、あたし、緒方くんたちの気持ち、よく判るもん。朽木サンのこと、ホントに心配してたんだよ」

「おまえ、ボコボコにやられて、くやしくねーの?」

「そりゃぁ…」

「ふぅん」

朽木サンは、鼻をならした。