14才の地図

外に、出た。

生暖かい風が、ふわりと吹き付ける。

空が、ほんのり夕焼けに染まりかけていた。

「うわ。ひっでー…」

あれ? 弥勒寺の声…。

なぁんで? 今日は幹部だけの集まりじゃないの?

「まい」

優しい声で、朽木サンが言った。

「こいつが、俺に知らせてくれたの。レヴィューのVIPを幹部が押さえたってな」

「で、でも。まさか、まいを、こんな…」

弥勒寺は、すごいショックを受けてるみたい。

そんなに、あたし、ひどい有り様なのかな?

あー。もしかして、この空の色も、夕焼けじゃなくて、目に入った血かなぁ…?

「弥勒寺、松浪まで、運転頼む」

「まいを、そこに?」

「あー。そのまえに、宮前に連絡して、すぐ来いって伝えてくれ」

「押忍っ」

弥勒寺は、テルをしてから、すぐに車を回した。

あの、紫色のセリカだ。

そして、あたしは、朽木サンに抱かれて、そのまま彼のアパートまで運ばれた。