14才の地図

「真紀。おまえ、こいつのマブなんだろ? だったら、信じてやれねーでどーすんだよ!?」

「そりゃぁ…」

真紀は、くちごもる。

朽木サンは、深くため息をついた。

「俺がむりやり約束させたんだよ。どんなことがあっても、俺のケガのこと、誰にも喋るなってな」

「そんな…」

真紀が、息を呑む。

「まいっ!」

あわてて、あたしのそばにしゃがみ込んだ。

それを、朽木サンが制する。

「さわるな」

「朽木…」

「こいつは、俺が連れて行く。『血狼』の話は、後だ。判ったとは思うが、絶対、先走るんじゃねーぞ」

ふわっ。

体が、宙に浮いた。

朽木サンに、抱き上げられたんだ。

「朽木」

朽木サンの後ろ姿に、緒方くんが声をかける。

朽木サンは、肩越しに、振り返った。

そして、ちょっと声のトーンおとして、言った。

「大丈夫。もう、消えねーよ。松浪にいるから、後で来な」