14才の地図

「緒方。おまえもヤキがまわったな」

低い声で、朽木サンは言った。

「朽木、おまえのほうこそ、なんで今まで連絡のひとつも…」

「それは謝る。だが、ちょっと動き回れるよーな状態じゃなかったんでな」

「やっぱ、『血狼』のやつらに!?」

「その話はあとだ」

力強い腕が、あたしを抱き起こした。

あぁ。朽木サンの腕だぁ…。

よかった。

朽木サン、元気になったんだ。

おでこに、ばんそーこ、つけてる…。

そのバンソウコウが、赤く歪んだ。

これ、血かなぁ…。

まわりが、ゆらゆら、赤く見える。

「朽木!」

緒方くんが、怒鳴った。

「うるせぇ! てめーら、自分のしたこと、よく考えてみろっ!」

「だって、朽木。まいのやつ、強情はるから…」

真紀が、しどろもどろで弁解する。