14才の地図

かすんだ視界に飛び込んできた足に、夢中で飛びつく。

おもいっきり、かみついた。

「いでででででででっ!」

誰かが、悲鳴を上げて、床に倒れこんだ。

「ばっかやろぉおっ!」

あたしも、悲鳴のように、叫んでいた。

あたしが反撃するなんて思っていなかったらしく、みんな、唖然として、一瞬、攻撃は止んだ。

だけど、それも束の間。

「こっのぉぉ!」

向こうずねを噛まれた羽賀が、逆上してお腹を蹴ってきた。

その時。

バン!

外に通じるドアが、勢いよく開け放たれた。

「てめーらっ! ハンパなまねさらすんじゃねーっ!!」

鋭い声で、室内の空気がピーンと凍りついた。

「く…つぎ…」

震える真紀の声。

あ、れぇ…?

くつぎサンだぁ…。

あたしは、霞がかかったみたいな意識のなかで、どーして朽木サンがここにいるんだろー? なんて、ぼんやり考えてた。