14才の地図

佐波は、また、緒方くんを見た。

緒方くんの表情は、あたしの位置からは見えないけど、また、「やれ」って言ったみたい。

佐波が、2本目のマッチをあたしの腕に置いた。

ここに、火をつけるらしい。

恐怖が、全身をかけめぐった。

狂気の叫びをあげて、逃げまどいたい。

ぶざまに、ころげまわって…。

しゅっ。

佐波が、火のついたマッチを近づける。

ぼっ!

腕のマッチに火がついた

じゅ…。

じじじ。

腕が、燃える。

目をかたくつむって、唇を噛みしめた。

あぁぁ…。

あつい。

小さな炎が、じりじりと肉を焦がす。

息をつめて、灼熱感の去るのを待った。