14才の地図

佐波が、緒方くんの方を窺う。

「やれ」

低く命令がとんで、佐波は、あたしの腕に、燃えるマッチ棒をぽとりと落とした。

ひ…。

「ゃあぁぁぁぁぁぁ…!」

一瞬、全身がショートした。

灼熱感が腕に走る。

必死の思いで、あとからあとから溢れそうになる悲鳴を噛みつぶした。

ぱん!

佐波が、マッチを叩き落とした。

腕が、じんじんする。

体中の神経が、そこに集まっちゃったみたいに。

「痛い思いをするのは辛いだろう?」

佐波が言う。

そんなのっ! あたりまえだっ!

キッと佐波を睨めつけた。

「これ以上やったら、綺麗な腕に根性焼きの痕がついちまうぜ」

リンチの痕じゃん。あたし、自分で腕焼いたりしないよっ。

あたしは、黙ったまま、佐波を睨む。