14才の地図

反射的に、叫んでいた。

だって、そんな見当違いなこと…。

「そう思いてーさ。だが、事実、朽木は行方不明。『血狼』の奴らは朽木を殺ったと騒ぐ。最後に朽木と会ってたらしいおまえは、だんまりじゃ、な…」

「スパイなんかじゃない!」

「朽木を、ハメたんじゃねーのか!?」

「そんなこと、あたしに出来るわけないじゃないっ!」

「あぁ。みんながそう思う。だからこそ、あいつも油断するさ」

「ちがうったらぁっ!」

がちゃんっ!

緒方くんが、テーブルを蹴った。

テーブルの上の缶コーラが、飛び跳ねる。

大きな音に、心臓が縮み上がった。

「じゃあ、なんで、認めねんだよっ!?」

また、あたしは、黙り込んだ。

「ちっ」

緒方くんが乱暴に舌打ちする。

かなり、イライラしてるみたい。

「佐波」

緒方くんは、親衛隊長の佐波に、合図した。

佐波は、うなずき、羽賀に目配せする。

嫌な予感がした。