14才の地図

総長補佐の緒方くんを中心に、特攻隊長の力任、親衛隊長の佐波、そして、それぞれの次席についている加崎、辻野、羽賀の面々が、座っている。

まだ4時なのに、こんな幹部連が顔を揃えているコト自体、驚きだった。

そして、もう1人、名前の判らない人が、一番手前にいた。

まだ、16くらいの、ちょっとジャニーズっぽい少年。

きっと、さっきのバイクの人だ。

「まい」

緒方くんが、呼びかけた。

あたしは、まっすぐ緒方くんを見つめる。

「そいつが、おまえと朽木が一緒にいる所を、目撃してるそーだ」

ジャニーズ少年だ。

あたしは、はじかれたように、そいつに視線を移した。

「『帝釈天』の瀬嶋です。今月から2代目を継ぎました」

きっちりと、あたしにも挨拶する。

「あ、あの…。あたしは…」

困ってしまった。あたしには、肩書きなんか何もない。

「『赤華』2代目総長、笹原真紀です」

さっさと、真紀が名乗る。

「あ、逆瀬川まいです…」