きんいろ。

きらきら、きらきら。

陽にすけて光る。

「いちいち、うるせーってンだよぉっ!」

パッシーン!

クラスの男子に、張り手。

男子が、びびってあとずさる。

きんいろ。

真紀ちゃんの髪は、きんいろ。

「やだぁ。笹原サン、また男子に因縁つけてるぅ……」

「不良だものっ! ボーソーゾクなんだってぇっ……」

えーこと、美和がコソコソ喋る。

「ばいしゅんやって、男にみついでンだってぇ……」

「わぁ。大人ぁー」

真紀ちゃんが、こっちを睨む。

ほら、聞こえたんだ。

「ちょっとぉっ! ヘンなことゆーんじゃねーよっ!」

低い声で、怒鳴った。

「ひぁ。こっわぁーい」

「さからったら、ひどい目にあうよぉ」

「こっわぁーい」