私達は顔を見合わせた後、意を決して店舗内に入った。
店主の最期の姿を思い出すと、胃の辺りがキュッと痛くなってきた。
居間より50センチ程低くなっている店舗に下りると、すぐ右側にカウンターと椅子があった。
カウンターには引き出しが2つ、そしてその下には箱が置いてあり、色々な物が納めてある様だった。
私達は暗い店舗内で、カウンター周辺を中心に手掛かりになる様な物を探し始めた。
古本が並ぶ棚に回った愛美が、直ぐに声を上げた。
「千里、ここにラジカセがあるよ。かなり古いみたいだけど、使っていたみたいだよ」
「本当!!
それなら、どこかにカセットテープがあるかも知れないね」
私達はラジカセの発見に、可能性が高くなった音楽関連の物を必死で探した。
そして、私がカウンターの下にあった箱を開けた時、それはあった――
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