恋スル運命

まだ呆然と見ている私たち女性陣なんて見もせずに、すたすたと大輔さんの前まで進み、そして偉そうに言った。




『無理矢理誘ったくせに格好までにケチつけんなよ。
せっかく作業も終わってゆっくり眠ってたのにわざわざ起きて来てやったんだから』





うわっ。本当に寝起きで来たの?やっぱりその髪は寝癖なんだ。




……私としては来ないでくれた方が良かったんですけど。




だってこの人が私の前に座るんでしょう?





見た目はモチロンの事、威圧的な感じもするし完全に私の好みからはかけ離れてる。





大輔さんと内田さんは2人して『海偉は相変わらずだな』なんて苦笑してるし。





いつもこんなふてぶてしいの?





『それより俺は何故に呼ばれた訳?ていうか誰だよこの女たちは』





目線も合わせずに顎で私たちを指し大輔さんに問いかける。




何なのコイツっ!!




すっごく嫌なヤツなんじゃない?





イライラする私。




そこに美緒が立ち上がって海偉という男に話しかけた。