だけど海偉はあの日以来一度も来なかった。
私に会いに来るって言ったからすぐにでも顔を出しに来ると思ってたのに。
何?わざと?
さんざん押して来てたくせに。
もしや、押してダメなら引いてみようとか駆け引きされてる?
だとしたら、かなりむかつくんですけど。
フロア内を見渡しながら内心ムカムカしていると、萌花に『顔が怖い』と言われてしまった。
更には、『最近やたらキョロキョロしてますけど、誰を探してるんですか?』なんて言われる始末。
からかうような口調。わかってて言ってると知り、余計にイライラしてしまう。
「別に誰も探してないから。」
『またまた〜。海偉さんが来るの待ってるでしょう?』
「待ってません!それより新作ファンデのDM発送の準備は出来たの?」
口ごもる萌花に「ちゃんと仕事してよね」と文句を言って商品の陳列棚を拭く。
海偉に会いたいってわけじゃないもん。
あの絵の場所が知りたいだけだもん。
『あの…ちょっといいですか?』
私に会いに来るって言ったからすぐにでも顔を出しに来ると思ってたのに。
何?わざと?
さんざん押して来てたくせに。
もしや、押してダメなら引いてみようとか駆け引きされてる?
だとしたら、かなりむかつくんですけど。
フロア内を見渡しながら内心ムカムカしていると、萌花に『顔が怖い』と言われてしまった。
更には、『最近やたらキョロキョロしてますけど、誰を探してるんですか?』なんて言われる始末。
からかうような口調。わかってて言ってると知り、余計にイライラしてしまう。
「別に誰も探してないから。」
『またまた〜。海偉さんが来るの待ってるでしょう?』
「待ってません!それより新作ファンデのDM発送の準備は出来たの?」
口ごもる萌花に「ちゃんと仕事してよね」と文句を言って商品の陳列棚を拭く。
海偉に会いたいってわけじゃないもん。
あの絵の場所が知りたいだけだもん。
『あの…ちょっといいですか?』